龍村光峯の錦織作品紹介

代表製作記念品一覧

代表製作記念品
国際交流基金記念品「春秋青海波」

国際交流基金記念品「春秋青海波」
国際交流基金記念品「春秋青海波」

世に謂う青海波の我国での最古の代表的な例が、雅楽の舞人の下襲の意匠に見られる。雅楽が唐楽に属するとされていることから鑑みて、青海波のルーツは、おそらく古代中国の水波紋にあると思われる。水波は浪であり潮である。(ちょう)(註1)は、(ちょう)に通じ、朝陽と同じく吉祥の生ずるところを(あら)わす。陽出ずる国から生ずる小さな波紋は、やがて大きな波となって青い地球上に拡がっていく。海は万物の母胎であり無差別の世界である。

互いに浸透し、交わり合って形を生じていく。

本裂は、技術的に前代未聞の織物であるが、その文様は黄金の国ジパングのイメージに、我国の自然を表す桜と、紅葉のブーケを重ね合わせ、万物を胚胎し吉祥の生ずる動的な交わりの場としての青海波の上に浮かべてみた。

*註1 潮は中国ではchaoで、朝と同音同声である。

 

龍 村 光 峯 述

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