龍村光峯の錦織作品紹介

代表作一覧

代表作
山口県小野田市秩父小野田(株)(現・太平洋セメント) 「五行(水・火・土・金・水)」

山口県小野田市秩父小野田(株)(現・太平洋セメント) 「五行(水・火・土・金・水)」
山口県小野田市秩父小野田(株)(現・太平洋セメント) 「五行(水・火・土・金・水)」

五行とは、古代中国の学説で、天地の間に循環流行して停息することなき木・火・土・金・水の五つの元気即ち万物組成の元素のことである。

 1200色の色糸を採って、前代未聞のタぺストリーが五つの元素を元に織成された。CGで描かれ、カラーコピーで拡大された下絵は、超細密なジグソーパズルのようだ。

 綴織のことを中国では刻糸というが、織っても織っても捗らぬこの織物は職人達の手を酷使して、まさに糸を刻みつけるが如く織り続けられた。

 あたかも油彩画のようであるが、絵画ではなく、キャンバスもまた織物であることを再認識させられた。キャンバスの一つ一つの目が、色糸の交差する点になっているようだ。色によって糸を返す綴織の特徴である「ハツリ目」が光を浴びて星のように輝き出す神秘。織裏では、1200色の色糸が重なり合い、せめぎ合い、ゴッホの絵画のように唸を生じている。

 龍が踊り、フェニックスが巨大な羽根を拡げて今まさに飛び立たんとしている。太陽のような円環が見え隠れし、石灰岩の地層のような大地がうずく。

 沈思黙考する僧のような猿もいる。虎も犬も・・・・・

 五行のタペストリーは、観る者の眼に隨って千変万化し、想像の翼は限りなく拡がっていく。

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